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『彼女のL~嘘つきたちの攻防戦~』:嘘の向こう

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こんにちは、お久しぶりです。
もう二月も終わりが見えてきました。
はやくない? 目茶苦茶はやくない?
不可逆的な時間の波に攫われて、気付いたら大海原を漂っている感じ。
手元には木の板、漂うペットボトルや発泡スチロール。空ではカモメが鳴いている。
ああ、これは……遭難だ! SOS!SOS!
と、二月の暖かな炬燵の中で遭難する夢を見たそうな。

 

下らない挨拶もここまでにして、今回は『彼女のL~嘘つきたちの攻防戦~』という本の感想を。
久しぶりにラノベを読みましたね。
最近読んだラノベの中で、一番面白かったかも。(まあ、ここ数年で5冊くらいしか読んでないし……どれも面白かったけれど
)

そんなこんなで、
それではスタート。

今日の一冊

『彼女のL~嘘つきたちの攻防戦~』
著:三田千恵
イラスト:しぐれうい

あらすじ

嘘の分かる特異体質で嘘を嫌う遠藤正樹。
嘘を全くつかない川端小百合。
嘘で固められた佐倉成美。
この三人が、川端と佐倉の共通の友人の死によって、深く関わり合い、死の真相へと迫っていく。
なぜ嘘を嫌うのか。
なぜ嘘を吐かないのか。
なぜ嘘を振りまき続けるのか。
三者三様の想いが絡み合い、互いの心の中を知りながら一歩を踏み出す、そんな物語。

感想

さて、感想です。
純粋に面白かったです。
嘘を吐かない川端成美の親友の死。そして、その死は自殺ではないかという噂が学校内に流れる中、「彼女は殺された」と信じる川端が、遠藤に相談することで物語が始まります。
「犯人を捜してほしい」と。
そこで、死の理由を探すことにした遠藤は、常に嘘を吐き続ける佐倉が、死の真相を知っているのではないかと気付く……。
青春ミステリーです。

 

身近だが、見落としがちな「嘘」がテーマ。
嘘を吐くことはいけない事なのか。嘘を吐かないことは簡単なことなのか。優しい嘘というのは存在するのか。
この小説の良いところは、主人公が「嘘」はわかるけれども、嘘に隠された「真相」までは知ることができないということ。嘘で隠したのは、「悪意」かもしれないし、「優しさ」かもしれないし、「願い」かもしれない。
もどかしさを感じつつも、嘘の向こう側を覗くには、相手の心に踏み込むには、相手と向き合わなければならないことを改めて気づかせてくれます。

さっぱりとした爽やかな展開と、青春の痛み。
瑞々しい初夏の風が吹き抜ける様な結末が、心地良かったです。

 

嘘で塗り固めて自分を見失う前に、
誰かを想う優しい嘘を吐けるように、
コーヒーでも飲みながら、霧に包まれたように隠された嘘の向こうの真相を探しに、ゆっくりと読んでみてはいかがしょうか。


それでは、またね。

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スドー

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読書と料理が趣味、ゲームが生き甲斐の村人S。

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