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『さよならは明日の約束』: その伝えたかった言葉は

 

さてさて、今日の読書感想文はミステリーです。

 

『さよならは明日の約束』

 

今回は、以前に紹介した『七回死んだ男』

その著者である西澤保彦さんの作品です。

 

 

それではどうぞ。

 

今日の一冊

では、あらためて。

『さよならは明日の約束』

著者:西澤保彦 出版社:光文社

 

感想

主人公が高校生のミステリー作品。本好きの女子高生とジャンク映画好きの男子高生が、探偵役として今まで解かれることの無かった謎に挑むというもの。

 

高校生が主人公ではあるが、作品全体がとても落ち着いた雰囲気があり、静かに読めました。その理由としては、なぞ解きの半分が古書店のようなカフェで行われていたり、大人の視点で進む話があったりしているからなのかなと感じました。

 

肝心のミステリー要素。
四作品が収録されており、
祖母が書いた覚えのない手紙の真相を巡る『恋文』から始まり、
表題作の『さよならは明日の約束』まで。そのどれもが、誰かの残した謎や想いの解明に挑む。
三つ目の『パズル韜晦』は、なかなかメタな話もあり、著者である西澤さんのファンならより楽しめるはずです。

 

 

どの話も、何年も前に残された謎を少しの手がかりをもとに、会話をしながら真相を探っていくというもの。何十年も前に残された手紙や意味を汲み取れなかった言葉、結末の無い小説、そして卒業に託した言葉。そんな色々な想いが絡み合った謎をゆっくりと紐解いていく。しかし結論に辿り着いても、それを確認する確実な方法がないものがほとんど。
でも、それがこの作品の特徴でもあるのかな。残された人たちが出来る唯一の事のような気がして。

 

 

謎を解いた先に気付く何十年越しの想い。答えることのできない想い。

穏やかな時間の中に流れる、ほんのりとビターな結末が良いアクセントに感じました。
もし続編が出たら、甘いチョコレートドーナツを食べながら読めれば良いな。

 

それでは、また次回。

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スドー

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読書と料理が趣味、ゲームが生き甲斐の村人S。

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