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『サロメ』: あの人の首が欲しいのです

 

こんにちは。

寒いですね、本当に寒い。

 

 

さてさて今回は、ワイルドの『サロメ』です。
オペラが有名だと思います。

そして、前回の『カルメン』に引き続きファムファタールのお話。
ファムファタールとしては一番有名なんじゃないかな? と勝手に思っています。

それでは、どうぞ。

 

今日の一冊

さて、改めて。

『サロメ』

著者:オスカー・ワイルド 出版社:岩波書店

 

感想

今回の『サロメ』。
この戯曲のもとになったのは、聖書に記されているヨハネの首を求めた女性ということで、どんな結末なのかが察せます。確か聖書だと、母親に唆されたとかだったかな。

もともと読む切っ掛けは、別の作品でサロメの名前が出て興味が湧いたからですね。

 

 

さて、作品の感想です。

幽閉されている預言者ヨカナーンに一目惚れした王女サロメがであったが、ヨカナーンはサロメの想いを拒み続ける。そんなヨカナーンに対し、どうにかして口づけを誓うサロメであったが……。

想いの果てに、首を求めたサロメが迎えた結末は有名ですね。

 

 

この作品は、日本語翻訳が引き込まれるような素晴らしい世界観を創り上げている。言葉が一つ一つ丁寧に選ばれ紡がれているような印象で、情景は想像しやすく、一夜の宴の中にのめり込んでしまう。そんな空気に徐々に飲まれながら迎えた結末には、生と死、現実と非現実の入り混じった美しさが身を包む。

そして、忘れてはいけないのがオーブリー・ビアズリーの描く挿絵。その独特な画風が物語のおどろおどろしさ、崇高さをより引き立てているように感じる。ワイルド目当てに作品に触れる人は勿論、ビアズリーの挿絵を目当てに作品を手に取る人がいるというのも頷けるなと。

実際、僕もこのサロメの挿絵を目的に美術館に行ったのが懐かしいな……。

 

そんな中で繰り広げられるサロメの物語。
忘れられない一冊になるはず。

 

果たして、愛は人の理性を壊してしまうのだろうか。
「あなたが欲しい」という言葉は生死を問わないのかもしれない。
なんとも言い表せない魅力があり、考えるよりも感じるという言葉が似合うでしょう。

何を思っていたのかは分からないけれど、あの最後の瞬間、サロメは幸せだったのだろうと思う。
すべての想いが最後の台詞に詰まっているように感じた。

 

 

 

あなたの目にはサロメがどう映るのか。
悪女なのか、狂気なのか、悲劇的なのか。

それとも……。

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スドー

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読書と料理が趣味、ゲームが生き甲斐の村人S。

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