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『密室殺人ゲーム王手飛車取り』: あくまでも殺人は手段

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そういえば……
読書の秋ですね。お金が溶けていきます。
ゲームの秋ですね。睡眠時間が削れていきます。
睡眠の秋ですね。睡眠の重要性!睡眠の重要性!

さて、そんな秋の夜長におすすめしたい本を一冊。

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今日の一冊

今回は、『密室殺人ゲーム 王手飛車取り』についてです。
ぜひ、ノートを片手に読んで欲しい一冊。

『密室殺人ゲーム 王手飛車取り』
著者:歌野晶午 出版社:講談社

あらすじ

ネット上で知り合った五人が行う殺人推理ゲーム。毎回、犯人役の出題者と探偵役の回答者に分かれて楽しんでいる。しかし、唯一普通ではない点があった。それは、ここで出題されている事件はすべて実際に出題者が起こしたものであること。

感想

さてさて、ここから感想です。

まずは、舞台設定が凄いですよね。ネット上で知り合った五人がAVチャットをしながら推理ゲームをしていくという話であり、しかも、出題される事件は実際に出題者本人が起こしたものということ。

すでに犯人が分かっているし、その犯人が自ら現場の写真を撮ってヒントとして提示したり、出題者と回答者を毎回交代で行っているので、全員が何かしらの事件の犯人という状況。つまり、五人の殺人犯が集まり探偵ごっこ……なぞ解きをしているのです。この五人の中では、目的が推理ゲームなので、殺人はそれを楽しむただの手段にすぎません。だからなのか全体を通して、命が軽く扱われているような印象や明るい雰囲気が漂っていましたね。

出題される謎は様々で、ミッシングリンクを見つけるものや、アリバイ崩し、密室トリックのなぞ解きなどがあり読んでいても楽しかったですね!

特に、一番初めの『次は誰を殺しますか?』という問題で解くことになる、ミッシングリンク探しが僕としては好きでした。僕は電車の中で読んでいたのですが、途中までの点と点は見つけられたものの、それを線として繋げるのに苦労してスマホ片手に読んでいたのを思い出します。本とスマホを交互に眺めながら電車に乗っていたので、少し変な人に見られてそうですね……。
家でゆっくりとメモを取りながら読みたかったです!

そして、何より魅力的なのは登場する五人のキャラクターです。それぞれの個性と関係性が良い感じに会話に現れており、やりとりを読んでいるだけでも楽しめると思います。
出題者がニュースで話題になっている事件を起こしたと分かると驚いたり、ちょっと盛り上がったり、別の状況では現場に証拠を残してこなかったのかと他の出題者に対し心配してみたりと色々と面白いです。

事件を起こすことには全く躊躇が無く、本当にゲーム感覚で殺人を行い、それを同じようにゲーム感覚で推理をする。最初は、ここに違和感を覚えるかもしれませんが、ミステリー好きならすぐに慣れると思いますね。
たぶん、どこか小説を読んでいる自分に似ているからなのかな? それは、フィクションであっても小説を通して他人の死の謎を解くことを楽しんでいる辺りが、この小説の登場人物の気持ちや行動に重ねてしまうからなのかもしれませんね。

どんな刺激も、繰り返していくうちに慣れてしまうものです。ミステリー作品やなぞ解きが好きな僕は、この作品で集まった人たちの様に、いつかリアルな刺激を求めてしまうのでしょうか? なんて考えさせられますね。……そんなことは、多分無いと思いますけれど!

最後に、しっかりと文を読むと色々な箇所にヒントが隠されているので、ぜひ流し読みをせずに時間のあるときに読んで欲しいミステリーです。
「この言葉の使い方はもしかして……」なんてところから、登場人物の人物像なんかを推理したりするのは楽しいです! 本当に。

ミステリーは最初の一回が大切だと思います。トリックを知っていて読んでいるのと、それを探しながら読むのとでは全然違うので!

会話のテンポ、推理をするうえでの鍵、読者へのフェアさなどがとてもバランスが良いので読んでみてくださいね~!

それではこの辺で(*'▽')

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スドー

こんにちは!

読書と料理が趣味、ゲームが生き甲斐の村人S。

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