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とある居酒屋で遭遇した、男達の闘い

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実は今回。タイトルからは想像もできませんが、前回の記事と少しリンクしています。

もしよかったらそちらから見てみてください。

[ネガティブ回]楽観と留年と、努力と自尊と、これから
どうも。オサダですよ。 今日はみなさんの気持ちを滅入らせる記事になるかと思います。 正直たぶん、俺も書いてて気が滅入ると思います...

とある日の22:30。僕はバイトが終わった後、近所の個人経営の居酒屋に入りました。焼き鳥がおいしい、いいお店です。

一人○○って色々ありますが、僕はかなりいろいろできますねぇ。一人居酒屋、行けます。

基本的に一人で居酒屋に入った時は、30~45分ほど居座って、満足したらすぐ帰るのですが、この日は居酒屋の様子が、いつもと何か違いました……。

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聞こえてきた、隣の会話

このお店は20席ほどの小さなお店で、基本的に従業員は店長+バイトが一人。常連さんも多いようで、カウンターに座った常連さんと店長が談笑しているのが結構デフォルトなんですね。

もちろん僕は一人であっても周りの会話なんて聞くつもりはないんですが、この日はとある一言で、その会話にすごく興味を持ってしまいました。

店長「なんだ?うちの店が料理に力入れてないって言いたいのか?あぁ?」

え、店長怒ってる……。なんで?何があったんだ。隣をチラリ……。

どうやら会話している常連さんは二人。どうやら立場としては先輩後輩の立場の25~30歳くらいの男の人たち。後輩さんを客A、先輩さんを客Bとしておきましょう。

客A「いや…………。」

客B「今のはそう捉えても仕方ないわ。お前、店長のこと馬鹿にしてるのかよ。」

店長「ここみたいな感じじゃなくて『創作料理のお店』を出したいって言ったろ。うちが料理適当に出してるって言いたいんだろ?」

なるほど……。どうやらAさんが「こういうお店じゃなくて、創作料理のお店を立ち上げたい。」というような発言をしたわけですか……。お酒に酔って夢を語った際に、引き合いに出したら反感を買ってしまったわけですか……。ふむふむ……。

会話はエスカレート

会話は徐々に熱を帯びていきます。

A「別に……そんなつもりで言ったわけじゃ……。」

B「でも言ったよな?『こういうお店じゃなくて』ってな?この店馬鹿にしてなきゃ言えないよな?」

A「いや……だから……」

B「声がちいせぇよ!!聞こえねぇよ!!」

A「そういうつもりで言ったんじゃなくて……。」

B「違うのよ。どういうつもりかは別として、『言ったかどうか』を聞いてるのよ俺は。」

A「……別に馬鹿にしたとか、そんな……。」

B「言ったかどうか聞いてるって言ってんだろ!」

Bさんはきっととてもそのお店が好きなのでしょう。実際、僕も好きです。安いしおいしいし。

店長とそのお店を馬鹿にするような発言が許せなかったのでしょう。

店「お前からしたら、普通の料理しか置いてない、しょぼい店に見えてるかもしれないけどな。こっちは肉の選び方だったりその活かし方だったり、誇り持ってやってるんだよ。
創作が偉いと思ってるのかもしれないけどな。お前なんてまだ野菜の切り方すら分かってない若造だろ。それなのに大口叩くなよ。」

B「でも言ったんだろ?こんなお店じゃなくてって。」

店「ニュアンスは分かんないけど言ったよな?」

B「店長に言わせてんじゃねぇよ!おまえに聞いてるんだよ!」

A「……いや、俺は……」

店「だから声が小さいって!腹から声出してくれないと聞こえないよ!」

このあとは割愛しますが、計8回くらい「声が小さい。」を言われていました。「Aさん!そこは改めてくださいよ!」と心では思いつつも「俺もよく言われるなぁ……。」とか考えてました。

A「そんなつもりで言ってないですよ。」

B「お前さぁ。どういうつもりがあろうとこっちがそういう風に受け取っちゃうようなことは言ったんだよ。それを『そんなつもりじゃなかったんです。そういう意味じゃないです。』って言い訳しまくって。自分を正当化するんじゃねぇよ。」

またも、自分にも刺さる言葉が……。言い訳得意です……。心改めます……。

Bさんが一度席を離れるようで……

B「ちょっと外出てくるけど、そのままいろよ。帰るんじゃねぇぞ。」

A「でも……親が……」

B「お前いくつだよ!よくこの状況で『親が帰って来いっていうので帰ります。』って言えるな!お前の人生は親の人生なのか!?」

店「いいんじゃないの?これからも親にメシ食わせてもらって生きていけば。

これは少し手厳しい……。若干Aさんの肩を持ちたくなってきます……。そんなこんなでBさんが一時退出。

実はこの時点で、店内には店長とこの二人、そして僕のみ。その僕は既に食事を済ませ、お会計をするだけの状況でした。

もう少しこの会話を聞いていたい!という思いと同時に、「すみません。お会計お願いします。」とは言いにくい雰囲気を感じていたのは言うまでもありません。

店「お前さぁ。親がどうこう言ってたけど、この状況から逃げたかっただけだろ?」

A「……。」

店「ダメだよ逃げてばっかりじゃ。逃げて逃げて、逃げるだけの人生になっちまうぞ。」

Bさんからだけでなく、店長からも僕に刺さるお言葉。本当に心改めねばと、強く感じました。

店「創作料理を作りたいって思いはいいと思うよ。けどさ、今お前が料理作ってその写真上げてるじゃん。どのくらい時間かけてるかはわかんないけどさ。一流の料理人は、きっとそのくらいの料理パッと作って、残った時間で料理の研究したりしてるんだと思うよ。お前はそういう努力がまだできてないと思うよ。だから俺はこんなに言ってるわけ。まだ中途半端なんだよお前は。

建築もきっと同じなんですよねぇ。どれだけ打ち込んで時間をかけるか。それが自分の力になるんですよね……。まだまだ甘いよなぁ……。

沈黙……そして……

Bさんが退出してから10分ほどでしょうか……。

二人の話は少し止まり、静寂に包まれました……。

この沈黙を破ったのは、こんな言葉……。

僕「すみません。お会計お願いします。」

あとがき

最後にちょっと砕いたオチを付けてしまってすみませんでした!!

こんな雰囲気にしてしまいましたが、三人の会話は、それぞれが信念や誇りという今の僕にはないものを持っているからこそ生まれたものでしょう。

プライドを持つからこそ、人は大きく、強く成長するんだと、そしてそのプライドの裏には、紛れもない努力が隠れていると、改めて考えさせられました。

前回の記事で、僕がさらけ出した、自分の弱い部分、そして僕が求めているもの。僕が目指そうとしている人たちは、世界にたくさんいて、それぞれのプライドに則って生きているんだなぁ。

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オサダ

様々なジャンルの記事を書いていきます。
興味がないのに読んでしまう。そんな記事を目指して。

言葉を介してあなたのもとに。言葉がなくともあなたと共に。

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