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『すいかの匂い』: 思い出は夏の香りと共に。[2017の夏企画四回目]

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忘れることのできない思い出や、忘れてはいけない記憶。

そんなものが、皆さんにもあると思います。
楽しかったり、辛かったり、悲しかったり……どこか不思議だったりする、そんな記憶。

夏企画の四回目も本の感想。
夏の思い出がテーマの『すいかの匂い』についてです(*'▽')
それでは、スタート!

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今日の一冊

さてさて、今日はこちらです。
『すいかの匂い』
著者:江國 香織 出版社:新潮社

Amazon配送商品ならすいかの匂い (新潮文庫)が通常配送無料。更にAmazonならポイント還元本が多数。江國 香織作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。

あらすじ

忘れることのできない記憶。夏の思い出。
それを呼び起こすきっかけは匂い。すいかの匂いが、ある出来事を思い出させる。それは誰にも言わない、誰にも言えない秘密。

表題作の『すいかの匂い』を始め、11人の少女たちの記憶を集めた物語集。

なんとか纏められたかな?

感想

何かを思い出すときの切っ掛けって様々ですよね。
匂いだったり、音だったり、味だったり……。
普段は心のどこかに仕舞っているものでも、不意に思い出してしまうことは多いです。

この『すいかの匂い』という一冊は、そんな切っ掛けで思い出される記憶や、忘れることのできない記憶を描いています。
はじめて読んだときは言葉の選びがきれいで、やわらかい印象を受けましたね。大切な記憶をそっと書き留めているような。

おはじきや蝉の声、夕暮れ、海にビニールプール。

どこか懐かしく感じる風景や、誰でも一度は体験したことがあるような気持ちの揺れ。

そんな心象風景や登場する11人の少女たちに共感したり、自分の子供時代を振り返ったりと……感じ方は人それぞれでしょう。
葉に付いた朝露を覗くように他の誰かの小さく儚い記憶を見ながらも、葉の水滴に写る自分の顔を見るように自分の記憶と向き合うような気分になれます。
なんかよく分からない例えになっちゃいましたね……。

どれもが幸せな話という訳ではなく、かなしい、怖い、きもちわるい。
そんな感情が混ざるものがあり、伝えられない言葉や子供のころでは理解しきれない友達の気持ちがある。大人になり切れないもどかしさ、大人になる怖さ。こんなものも感じることが出来るかもしれません。

夏の爽やかさや透明さの中に込められた、様々な香りをかいでみてください。

個人的に好きな話は、『あげは蝶』や『弟』かな。
特に『弟』は最後の一行が心に残って離れません。

こんな風に心に残る、「思い出」というのは何だろう?

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スドー

こんにちは!

読書と料理が趣味、ゲームが生き甲斐の村人S。

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