雲のように……

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少年は雲の上

雲の上を歩いているのかただ浮いているのか

踏みしめる地面はない

足を一歩前に出してみる

足が落ち着くことはないが踏み外すこともない

「こわい」

そう思って次の足を出してみる

足が落ち着くことはなく踏み外すこともない

そうやって一歩ずつ止めることのできない歩みを進め

雲とともに進んでいく

 

少年は雲の上

どこかに向かっているのかたださまよっているのか

視界はよくない

雲をかき分けてみる

腕を必死に動かしても空を切る

「くやしい」

そう思って両腕で必死にがむしゃらに雲をかきわける

風を起こしそこにある雲はなくなるが視界が晴れることはない

そうやって先の見えない世界を必死にかきわけ

雲とともに進んでいく

 

少年は雲の上

空は明るく温かいのか暗く冷たいのか

まったくわからない

涼しい場所を探して動き回る

日照りが強くあたり一面が暑い

「がまん」

そう思って立ち止まってみる

日は陰り今度は凍てつく寒さに襲われる

そうやって一人ではどうしようもできない状況を受け入れ

雲とともに進んでいく

 

まるで人生のようだ

止まることはなく、前は見えず、変えられない世界で

今日も生きていく

雲は突然あらわれそして消えていく

私たちも雲とおなじように生きている

 

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アリイズミ

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