『黒死館殺人事件』:ゴシックな空気に呑まれて

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こんにちは、お元気ですか?

最近、どんな曲を聴くの? どんなアーティストが好きなの?
という質問が多くて困っています。

やめて! そんなに興味ないくせに、答えにくい質問するのやめて!
と、叫びたがっているそんな毎日。
本当はね、〇〇が好きだと叫びたいのですが、無難なところを答えてしまう。そんなことってよくありますよね。自分の好きなものはこっそりと大切にしたいものです。好きなものは否定しないでね。
ちなみに僕は、椎名林檎とずっと真夜中でいいのに。ばかり聴いていますね。最高。

 

さて閑話はここまでにして。
今回はやっと読めたこの一冊、『黒死館殺人事件』

今日の一冊

今日の一冊は『黒死館殺人事件』です。

著者:小栗虫太郎
出版:河出書房

日本の三大奇書の一つとして有名な『黒死館殺人事件』。前から読みたいと思いながら書店でなかなか見つけられず、今回の河出文庫フェアでやっと出会えました。長かった、とても手に入れるまで長かった。これで、夢野久作の『ドグマ・ラグマ』と『黒死館殺人事件』という三大奇書の内、二冊を読破。僕はまだ元気です。
あとは、中居英夫の『虚無への供物』だけ......。

 

はい。閑話休題。
そんな奇書だと言われている『黒死館殺人事件』ですが、ストーリーとしては、黒死館の当主降矢木博士の自殺後に起こった、屋敷住人の死の謎に挑むというもの。そして始まる連続殺人......。
ここだけ聞くと王道な内容。でも、一度ページを開くと、呪術や古典文学、占星術、錬金術、心理学、キリスト教の異端派、暗号学、独語......多岐にわたる知識が留まること無く溢れ出てきて、一体何を示唆しているのか、これがどうつながるのか分からず、目眩がしそうになります。本題と関係あるのかないのか、それすらもわからなくなるほど。
荘厳で綺羅びやかな日本らしさの全く無い黒死館。ゴシックな建築様式、装飾品、小物のすべてが独特の空気感を生み、ぐるぐると知らない用語の飛び交う作品全体の、不可思議さと豪奢さを助長させているような。

 

さすが奇書と呼ばれるだけあって、独特の文体に押し込められたかのような圧倒的な知識量と言った、読み難さはありますが、途中から犯人が誰かというより、その迷路のような空気を楽しんでいた気がします。
一度読んだあとにもう一回読み直すと、色々と伏線なんかも理解して読み進めやすそうな印象で、より作品にのめり込めるのではと思います。ゆとりのある時間にでも、黒死館という迷宮を楽しんでみてください。もしかしたら、事前にファウストを読んでおくと少しは理解しやすいのかも?

最後に一つだけ言えるのは、全くわからないということを楽しむのも面白いということです。

 

それではまた次回。

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スドー

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読書と料理が趣味、ゲームが生き甲斐の村人S。

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