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夢と現と墓穴を掘る僕。

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 こんにちは(*'▽')
 今回は、いつもと違ったスタイルでお送りします。
 構想から完成まで2時間、さらにいつもとは違う少し挑戦的な内容のものを載せることになります!うん、恥ずかしい。必死に墓穴を掘っている感じだね。穴があったら入りたい……というか、埋め直したいくらいですよ。本当に(;´・ω・)

 テーマは、夢……なのかな?
 夢と現って曖昧だよねっていう話になっていると思います。基本、文才がないので意味が分からないかもしれませんが、ゆっくりしていってくれると嬉しいですね。
 僕も暇つぶしで書いたので、皆さんも暇つぶし程度に読んで下さればいいです。必死にスコップで墓穴を埋めながら、僕が喜びます(*^▽^*)

 因みに……
 お分かりになるとは思いますが、これはフィクションです。決して、僕とは関係ありませんよ。



 気が付けば一面に真っ赤な海が広がっていた。
 赤い海とその上に立つ僕、そして視線を下げると、そこには泳ぐ人の姿が見える。何て幻想的な光景なんだろう。太陽の光が優しく届き、空気を、空間を赤く染め上げる。柔らかな光に照らされて輝いた水面に映る自分の姿を見て、僕は瞼を閉じた。
 これは、夢に違いない。

 夢には、人間の無意識が現れると言われている。フロイトの夢分析だと、この『真っ赤な海の上に一人佇む僕。』という夢はどんな願望の現れだと診断されるのだろうか。赤い海が何かを意味するのか、一人というのに意味があるのか。……いや、一人はいつもの事か。このマンションで一人暮らしを始めてからほとんど一人だしね。そういえば昨日は珍しくお客さんが来たっけ、楽しかったし、嬉しかった。
 いつもの癖で話が逸れたけれども、結局のところ夢については何も分からない……もっと勉強しておけばよかったと後悔。いつも後悔は気付かないうちにやってきて、心をきつく締めあげる。生きるってこういうことなのだろうか。しかし、これも今は関係のない話だ。
 もう少し夢の続きを見ようか。目を開けよう。

 意識し始めると夢の端々が鮮明になってくる。
 真っ赤な海。
 横たわる人影。
 赤く濡れた手。洋服。
 そして、右手に握る包丁。
 ……そう、包丁。水面に映った僕も持っていた。そろそろ状況を整理しないと理解が追い付かなくなってくる。この赤い海はたぶん血だ、身体に付いているものも全部。まだ赤いということは新鮮なのだろう。そして、ここに横たわっている人物。誰だ。この人は僕がやったのか。いや、厳密に言うと僕が殺めたい相手なのだろう。
 夢、無意識の現れ、願望。
 これが夢ならば……だ。
 自信が無くなってくる、自身が分からなくなってくる。流石にこれが夢だという確信が欲しい。何か方法は……夢だと分かる方法は無いのかと赤く染まった部屋を見回して気付いた。包丁だ。僕が握っている包丁を使えば分かるはず。灯台下暗しとはこういうことか。ただ、僕の下は暗いというより、むしろ赤いけど。
 痛みを感じないのが夢の中の特権であり証拠だと、数多の人が語っている。これしかない。
そこで、僕は赤くなった服をまくり左腕を出す。包丁に付いた血を軽く裾で拭い、肘の内側の下、筋肉があり少し柔らかくなっている部分に宛がうとそのまま軽く包丁を引いた。皮膚が切れて、じんわりと血が滲んでくるが痛みはない。これで一安心。恐る恐る少し触ってみても、全く痛くない。大丈夫、これは夢だ。
 落ち着いてくると、ここが自分の部屋だと気付く。この悪夢から解放されよう、早く目を覚まさなければ。
 隣の部屋に行き、そこのソファに座ると目を閉じる。
 次に見えるのが、いつもの天井であることを願って。

 結局何だったんだろう。僕には、殺めたいほど憎かったり、愛しかったりする相手がいるということなのか。難しい、やっぱり自分のことが一番わからない。ただ、気を付けなければいけないとは思う。過ちを犯す前に止めないとね。

 カーテンの隙間から洩れる光で目が覚めた。ふかふかのベッド。見慣れた天井に、窓の外には初夏を思わせる新緑の木の葉が見える。悪夢が終わった。
 そういえば時間は、今何時だ。
 枕もとの黄緑色をした時計を見ると、十時二十分。うわ、遅刻だ。これも夢だったら良いのに、やはり現実は非情です。しかし、読み間違えという一縷の望みに賭けてしまうのが人間の性なのだろうか。遅刻しない時間を願って……手元の時計をもう一度確認する。すると、四時五十二分。どうやら、本当に長針と短針を読み間違えていたみたいだ。こんな小さなミスをするなんて、流石に疲れているのかな。もう一度眠ろう、時間はまだあるし、もう悪夢は大丈夫だと思う。
 おやすみなさい。

 目を開けると、そこは雪国だった。
 一面の真っ白な銀世界に、白く輝く太陽。身体を吹き抜ける風に身を任せて走り出す。しかし、どこまでも続くように感じるこの世界に一人。その中をがむしゃらに進むが前には進めない。水の中でもがくように、空気を蹴るように、空回りしている。
 僕は何をしているのか。
 思い切って立ち止まり、空を見上げる。太陽だけが僕を見ていた。

 視線を前へ戻すと、太陽たちが僕を見ていた。
 いつの間にか雪景色は、向日葵によって黄色く染められていた。目の前に広がる向日葵に目を奪われる。どうやら僕は向日葵畑に来たみたいだ。暖かく柔らかな香りが鼻をくすぐり、先ほどまでの自分でも分からない焦りが溶かされていく。僕は自分の気持ちを掴めないまま、この優しい景色に安心して目元をぬぐった。緊張の糸が切れ、その場でそっと横になる。僕が最後に見たのは、赤みがかった背の高い一輪の向日葵が僕を見下ろしていた風景だった。

 束の間の安心の後、突然、身体がふわふわと浮くような感覚に陥り瞼を開ける。目の前には真っ暗な空間とそこに浮かぶ青い球体。……地球だ。
 ここは軌道上なのだろう、体は上手く動かないし、かなりの速さで地球の周りを流されているのが分かる。上下左右の方向感覚が無くなり、自分の身体がどこにあるのか、僕の存在は何なのか分からなくなってくる。まあ、差し詰めデブリにでもなったのだろう。僕は地球に手を伸ばす。綺麗なビー玉の様で、懐かしい。夏の暑い日に飲むラムネのような、プール上がりの仄かな塩素の匂いのようなものが思い出され、そして、それらが五感を刺激する。
 もっと触れたい……
 その思いに身を任せ、ビー玉に向かって前のめりになり手を伸ばした。

 青く輝きながら自転している地球に触れた瞬間、僕は地面に立っていた。

 鼻を刺すような砂埃の臭いに顔をしかめる。あの綺麗な地球の姿は無くなり、今は、虚しく回っている錆びついた回転式のジャングルジムに変わっていた。遊具が発する、叫びのような錆びついた音が耳に突き刺さる。宇宙は公園になっていた。
 この寂しい音色を止めようと目の前で回っている遊具に手を伸ばし、力を籠める。少しだけ体を引きずられながらも何とか止めることに成功したが、握った手に錆が付く。茶色くなった手を見ていると、子供のころに戻ったような感覚に陥った。
 砂場で自分のお城を作り大切にしながらも、それを意味なく壊すことを繰り返していた日々、茶色く泥にまみれた記憶。
 何か大切なものを思い出せそうな気がする。
 その何かを掴もうと集中するが、足元が揺れる感覚に思わず目を開く。滲んだ視界の中では、さっきまで目の前にあった遊具の姿はどこにもなく、地面が崩れ始めていた。
 砂埃にまみれた茶色い公園から落ちていく。
 おちる。
 落ちる。
 堕ちる。
 思わず顔を覆った手からは、錆びついた鉄の臭いがした。

 遠くから小鳥が囀るような音が聞こえ目が覚める。
 意識がはっきりとしていく中で、徐々にその音の正体がはっきりしてきた。目覚ましだ。長かった夢から引きずり出すように、枕元に置いてある黄緑色の目覚まし時計が鳴っている。時間は、七時三十分。今度は見間違うことの無いように慎重に確認したので心配はなかった。一階からは美味しそうな朝ご飯の匂いが香ってきて、腹の虫が鳴き始める。どうやら僕にとっては窓の外から聞こえる小鳥の囀りよりも、腹の虫の鳴き声の方に心を動かされるらしい。
 僕は、匂いにつられるように部屋を出て階段を下りる。今日の朝食は何だろうかと、下る足をはやめた。
 階段も真ん中に差し掛かった頃、ふと背中を押される様な感覚に思わず足を滑らせる。世界がスローモーションになり、一瞬が一瞬ではなくなる。自分と床がゆっくりと近づくのを確認しながらも、ある疑問が脳裏をかすめた。
 ――この階段、この家はどこだ――
 今の僕はマンションで一人暮らしだ。朝ごはんの匂いも、一階への階段もあるはずがない……。そんな……まさか、これは夢なのか。
 身体と床との距離がゼロになる。べったりとした血が右顔を覆う。
 ああ……痛くない。
 そこで意識が途切れた。

 目の前にあるのは床。顔を動かすと、そこには見慣れたソファがあった。どうやらソファで眠ってしまっていたらしく、寝返りをして落ちてしまったのだろう。ああ……おでこが痛い。それに、黒のシャツが皺になってしまった。
 部屋に差し込む夕日が、体を赤く照らす。
 目を瞑り、長い夢だったなと思い返した。とにかく『血の海と死体』、あの夢が一番怖かったと思う。続いて、雪原に向日葵畑、宇宙にも行ったし懐かしい公園、そして、どこか分からない家と……本当に、色とりどりだった。夢分析ではどんな結果になるのだろうか。
 考え事をしたらお腹も空いたし、台所へ行こうか。

 隣の部屋への扉を開けようと腕に力を込める。

 左腕の傷が痛んだ。



 終わったー。
 本当、何が書きたかったんだろうね。反省だ。長々と駄文にお付き合いさせてすみませんでした。いくら実験内容だと言ってもこれはやりすぎな気もしました。ここまで、何人の方が辿り着いてくれたのでしょうか。

 文章って書くの難しいですよね。以前、小説を書く課題でも苦戦をしたことを思い出します。今回は、ただでさえ横書きで書き難い(読み難い)事に加えて、不安感が現れるような文体を目指したのでより一層苦戦しました。なんかもう……色々大変だ。

 意味が分からない、何が言いたいの、という方がいらっしゃったらごめんなさい。
 墓穴を埋め終わったので、穴があったら入りたいですね。

 僕がいなくても世界は回る。
 貴方がいなくても地球は回る。
 それなのに遊具は誰もいないと回らない。

 本当、何のために生きているんだろうね。

 それでは、みなさん。
 また会える日まで。

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スドー

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読書と料理が趣味、ゲームが生き甲斐の村人S。

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